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人気チームは割高に買われている?

レイカーズ、ウォリアーズ、ヤンキース、ドジャースのような人気チームは、同じオッズのとき、実際に勝つ割合がほかのチームより低いのでしょうか?海外ブックメーカーのPinnacleと台湾スポーツくじ(台湾運彩)とも比べます。

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2日経過/予定7日間
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人気チームのオッズ:主な発見

現時点の発見
同じオッズのとき、人気チームの実際の勝率がほかのチームより平均で低かった幅:1.2パーセントポイント

範囲は4.7パーセントポイント低いところから2.3パーセントポイント高いところまでで、二つの判断方法のどちらでも運によるものかどうか見分けられないため、結論は「違いは見られない」です。NBA 2025-26とMLB 2026のレギュラーシーズン3,354試合のうち、ちょうど片方のチームだけが人気チームだった試合は913試合です。人気薄・本命そのものにある偏りは差し引いてあります。

  • 追加の検証(事前登録。タイムスタンプを付けてから価格を取得):アイスホッケーのNHLとアメリカンフットボールのNFLでは、人気チームの実際の勝率は、同じオッズのほかのチームより6.9パーセントポイント低くなりました(95%の誤差の範囲3.0~10.7)。事前に決めたルールで「成立」と判定しています。詳しくは下の「追加の分析」をご覧ください。
  • NBAとMLBを分けて見ても、どちらも違いは見られません。人気チームの決め方を変えた場合(上位3チーム、上位8チーム、ウィキペディアのリスト)も、結果の方向は一致しませんでした。
  • 台湾スポーツくじ:人気チームに賭けると100台湾ドルあたり平均85.2台湾ドル、相手チームに賭けると89.1台湾ドルが戻ると見込まれます。台湾スポーツくじがもともと本命と人気薄で胴元の取り分(控除)に差をつけている分を差し引くと、人気チームはさらに約3台湾ドル少なくなりますが、確かとは言えません(2026年9〜10月のMLBで、人気チームの試合は66試合だけ)。
  • Polymarketと海外ブックメーカーのPinnacleは、人気チームにほぼ同じオッズをつけていて(差は約0.1パーセントポイント)、違いは見られません。
  • 違いが見られないからといって、市場の計算が正確だとは限りません。今回否定できるのは、「約4.7パーセントポイントを超えて割高に買われている」場合と、「約2.3パーセントポイントを超えて割安に買われている」場合だけです。

やさしい解説

なぜこれを研究するのか?

「みんな人気チームに賭けたがるので、人気チームのオッズは低く抑えられていて、賭けると損をしやすい」という話をよく聞きます。もし本当なら、モデルが市場のオッズを参考にするときに、人気チームの分を補正する必要があります。本当でなければ、思い込みが一つ減ります。

何を知りたいのか?

レイカーズ、ウォリアーズ、ヤンキース、ドジャースのようなチームは、注目する人が特に多いチームです。よく聞くのが、「みんな人気チームに賭けたがるので、人気チームのオッズは低く抑えられ、賭けると損をしやすい」という話です。私たちは実際のデータで確かめます。同じオッズのとき、人気チームが実際に勝つ割合は、ほかのチームより低いのでしょうか?

どうやって調べるのか?

「人気チーム」は事前に決めていて、後から選ぶことはできません。前シーズンのPolymarketで、そのチームが出た試合の取引額が最も大きかった5チームです(NBA:レイカーズ、ウォリアーズ、セルティックス、バックス、クリッパーズ。MLB:ヤンキース、ドジャース、フィリーズ、オリオールズ、メッツ)。人気薄や本命は、それ自体のオッズがずれていることもあるので、必ず「同じオッズ同士で比較」します。つまり、人気チームと、同じオッズの一般の試合とで、実際の勝率を比べます。NBA 2025-26とMLB 2026のレギュラーシーズンで、試合開始20〜5分前のPolymarketのオッズを勝敗と照らし合わせます。さらに、Polymarket、台湾スポーツくじ、Pinnacleが人気チームにどんなオッズをつけているかも比べます。

今わかっていることは?

人気チームが割高に買われている様子も、割安に買われている様子も見られません。同じオッズのとき、人気チームの実際の勝率は平均1.2パーセントポイント低いものの、範囲は4.7低いところから2.3高いところまであり、運によるものかどうか見分けられません。NBAとMLBを分けて見ても同じです。台湾スポーツくじとPolymarketを海外ブックメーカーと比べても、オッズの水準による影響を差し引くと、違いは見られません。

人気チームのリストは一度変更。すべて公開しています

最初は「英語版ウィキペディアの閲覧数」で人気チームを選んでいましたが、データを取ってみると、測れていたのはニュースになった出来事(例:チームの本拠地移転や名前の変更)でした。そこで、オッズや勝敗を一切見る前に、上の取引量のルールに変え、先にタイムスタンプを付与しました。MLBのリストもプログラムのミスで二回計算し直しましたが、古いリストもすべて公開したまま残しています。

まだ言えないことは?

取引量が多いのは、チームが強い、ニュースが多い、試合の時間帯がよい、といった理由かもしれず、ファンが多いからとは限りません。そのため、もし差が見つかっても、「前シーズンに取引量が多かったチーム」がどうだったかを言うだけで、原因は言いません。また今回は、逆に賭ければ稼げるかどうかにも答えません。

このページで使う用語

Polymarket
試合結果を売り買いできる予測プラットフォーム。価格は0〜1ドルの間で決まります。価格が0.60ドルなら、みんなが「こちらが勝つ確率は約60%」と考えている、というおおよその意味で、本当の確率と同じとは限りません。価格はそのままオッズに換算できます:オッズ=1 ÷ 価格。
人気チーム
前シーズンのPolymarketで、そのチームが出た試合の取引額が最も大きかった5チーム(対戦相手や月による影響は差し引いています)。シーズン開幕前に決めることができ、検証するシーズンの勝敗は使っていません。
同じオッズ同士の比較
人気チームと「同じオッズの一般の試合」とで、実際の勝率を比べること。人気薄・本命そのものにある偏りを、人気の効果と取り違えないようにするためです。
パーセントポイント
二つの確率の差のこと。たとえば50%から51%になれば、1パーセントポイント増えたことになります。

詳しい結果

100台湾ドル賭けると平均でいくら戻ると見込まれるか(台湾スポーツくじ、2026年9〜10月のMLB)

海外ブックメーカーのPinnacleのオッズから、胴元の取り分(控除)を除いて推定した勝率を使用。ちょうど片方のチームだけが人気チームの試合のみを数えています。

人気チームに賭ける85.2 台湾ドル
相手チームに賭ける89.1 台湾ドル

副次的な検定。台湾スポーツくじがもともと本命と人気薄で胴元の取り分に差をつけている分を差し引くと、違いは見られません(補正後のp=0.37)|実際に賭けた記録ではありません。

研究の仮説さらに詳しく
  • H1同じオッズのとき、人気チームの実際の勝率はほかのチームと違う → 違いは見られません(1.2パーセントポイント低い。範囲は4.7低い〜2.3高い)証拠不十分
  • H2Polymarketの人気チームへのオッズのつけ方は、Pinnacleと違う → 違いは見られません(差は約0.1パーセントポイント)証拠不十分
  • H3台湾スポーツくじで人気チームに賭けると、相手チームに賭けるより損か、または得になる → 違いは見られません(100台湾ドルあたり、さらに約3台湾ドル少ないものの、確かとは言えません)証拠不十分

追加の分析

主な結果を見た後に追加で行った分析です。「事後の探索」と書いたものはデータを見てから加えたもので、参考にとどまります。「事前登録」「延長1」と書いたものは、ルールを先に書いてタイムスタンプを付けてから計算しました。

  • アイスホッケー(NHL 2025-26)とアメリカンフットボール(NFL 2025)でもう一度検証しました(計画に先にタイムスタンプを付け、その後で価格を取得):同じオッズでは、人気チーム(前のシーズンにPolymarketの取引量が最も多かった5チーム)の実際の勝率は、同じ価格帯のほかのチームより平均6.9パーセントポイント低く(95%の誤差の範囲3.0~10.7)、二つの検定方法のどちらでも基準を満たしました。この二つのリーグでは、人気チームのオッズが低すぎ、割高に買われていたことになります。価格帯をそろえない場合、人気チーム側のオッズから換算した勝率は平均53%(Polymarket価格0.53ドル、オッズ約1.89)でしたが、実際の勝率は46%でした。
  • 人気チーム10チームはすべて、オッズが示すより勝つ割合が低くなりました。たとえばカンザスシティ・チーフスは、オッズから換算した勝率が平均64%なのに、実際には29%しか勝っていません(14試合)。ただし、アイスホッケーとアメリカンフットボールをそれぞれ単独で見ると、まだ確かとは言えず、両方が同じ方向を向いていたので、合わせて基準を満たしました。
  • 前回(NBA、MLB)の結果を見た後で気づいた「人気チームはホームで特に割高」という手がかりを、今回はルールを事前に決めてから調べたところ、新しいデータでも出てきました。ただし新しいデータでは、人気チームはアウェーでも同じように割高で、「ホームだけ」というより「人気チーム全体が割高に買われている」と見るほうが近そうです。
  • 四つのリーグ(NBA、MLB、NHL、NFL)を合わせると、人気チームの勝つ割合は平均3.1パーセントポイント低くなりました(95%の誤差の範囲は0.3〜5.8)。ただしNBAとMLBだけでは違いが見えず、しかもその半分のデータは以前にすでに見ていたため、これは説明にとどまり、新しい検定ではありません。

この分析の限界

  • 人気チームとシーズンの組み合わせは10個だけです。アメリカンフットボールは人気チームの試合が68試合しかなく、差の大きさがとても不安定です(95%の誤差の範囲は5.6〜26.6パーセントポイント)。
  • 結果は「人気チーム」の決め方によって変わります:「平均取引量の上位5チーム」に変えたり、各チームの取引量のスコアを連続した数値として扱ったりすると、違いは見えなくなります。
  • アイスホッケーとアメリカンフットボールがもともとそうなのか、2025-26シーズンがたまたまそうだったのかは見分けられません。2026-27の人気チームのリストはすでに固定していて、シーズン後にもう一度検証します。
  • 価格からはスプレッドと手数料を差し引いていません。「割高に買われている」からといって、逆側に賭ければもうかるという意味ではありません。また、だれがなぜ人気チームを割高に買ったのかも推測しません。
  • ファンのSNSフォロワー数を人気の指標として使うことも試しました(事後の探索):無料で利用条件に問題のない公開データはとても不完全で(Xの数字は2023年で止まっていて、ウォリアーズ、ヤンキース、ドジャースも欠けています)、使えたのはMLBのYouTube登録者数だけでした。取引量の順位とは中程度の相関がありました(0.56)。

人気チームの研究方法

方法の概要

  • 人気チームのリストは、オッズや勝敗を一切見る前に決めて固定しました。ルールを一度変更し、プログラムのミスで二回計算し直しましたが、すべて公開しています。
  • 必ず同じオッズ同士で比べます。同じオッズのとき、人気チームと一般の試合の実際の勝率を比べます。
  • メインの検定は一つだけです(H1)。ほかの二つはまとめて「多重検定の補正」を行います。
  • 方法を変えて計算し直します:上位3チーム、上位8チーム、ウィキペディアのリストで試し、さらに一チームずつ外して、結果が特定の一チームに支えられていないかを見ます。

データの出どころと限界

使っているデータ(すべて公開・無料)

  • Polymarketの各試合のオッズと勝敗(NBA 2025-26、MLB 2026のレギュラーシーズン)
  • 前シーズンのPolymarketの取引量(人気チームのリストを決めるため)
  • Pinnacleと台湾スポーツくじ(台湾運彩)の試合開始前の最終オッズ(Mysports.AIのオッズシステム、2026/9/10〜10/19のMLB)

限界

  • 取引量が多いからといって、ファンが多いとは限りません。チームが強い、ニュースが多い、といった理由もありえます。そのため「前シーズンに取引量が多かったチーム」として説明するだけにとどめます。
  • リストは、検証するシーズンが終わった後に計算したものなので、本当の意味での事前予測ではありません。2026-27の新シーズンでもう一度検証します。
  • 台湾スポーツくじとPinnacleの比較は、2026年9〜10月のMLBだけです。
  • 賭け方のアドバイスはしません。買値と売値の差(スプレッド)や手数料は計算に入れていません。

最新の進み具合

最新の進み具合:追加検証1(事前登録):アイスホッケーのNHLとアメリカンフットボールのNFLで再検証したところ、人気チームは同じオッズのほかのチームより勝率が6.9パーセントポイント低く、事前に決めたルールで「成立」と判定しました

次のステップ:固定済みの新しいリストを使い、NBA 2026-27とMLB 2027のシーズンでもう一度検証

研究の進み具合

  1. 新しさ(先行研究の有無)とデータを確認し、計画を確定してタイムスタンプを付与(外部のコードレビューは二回)
  2. 分析が完了し、外部のコードレビューを受けて修正
  3. NBA 2026-27とMLB 2027で、新しいリストを使ってもう一度検証進行中

更新履歴

バージョン履歴

  1. v1.0-結果

    主な結果が出ました。分析プログラムは実行前にタイムスタンプを付与し、外部のコードレビューで指摘された6点は修正済み

  2. v1.0

    研究計画を確定してタイムスタンプを付与(T0=2026-10-21 11:06 UTC)。人気チームのリストのルールは、オッズを一切見る前に一度変更し、そのことも公開

研究の記録

計画ファイルの指紋(SHA-256)
やさしい言葉で書いた計画8c892f2a60fa0f32c52e46f580e723d203b993e4cc8b081ce37aa74a0850e4e4
技術付録ddc375dd9cf988a67ced73b22ef92ca8f4142b296a384a4470f32478dc22c2ec
2026/10/21にOpenTimestampsでビットコインのブロックチェーン上の公開記録に刻印済み
計画の変更:20件(すべてGitHubのDEVIATIONS.mdに掲載)
コードとデータ:研究の完了時に、結果とあわせて公開
画像:イメージ図(Mysports.AI作成)

このページの内容は研究の記録であり、参考情報にすぎません。いかなる賭けのアドバイスや利益の保証にもあたりません。